頭皮環境の改善

発毛・育毛に効果あり!「IGF-1」を増やすには?

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「IGF-1」という言葉は日常生活ではあまり馴染みがないかもしれません。 IGF-1には、体内のさまざまな組織を成長させる働きがあり、毛母細胞を活性化させ髪の毛の成長にも大切な役目を果たします。 今回の記事ではそんなIGF-1の働きと、発毛・育毛との関係について解説致します。

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IGF-1とは?

IGF-1とは「insulin-like growth factor-1」の略で、日本語では「インスリン様成長因子-1」または「ソマトメジンC」とも呼ばれます。

人が子どもから大人の体型へと成長する過程を支えるのが、思春期に脳下垂体から大量に分泌される成長ホルモンであり、その成長ホルモンの働きによって主に肝臓や骨格筋などで産生される物質がIGF-1です。

このIGF-1が体内の細胞を刺激することで、身体の成長に繋がります。

IGF-1は発毛・育毛に効果あり

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IGF-1は毛髪の成長過程において重要な役割を果たしていることが研究で示されています。

成長ホルモンが毛根に作用すると、毛乳頭細胞でIGF-1が産生されます。そして、毛乳頭細胞で作られたIGF-1が毛母細胞にある受容体に作用すると、毛母細胞の分裂により毛髪は成長します。

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また、研究によれば、IGF-1には髪の毛の主成分であるケラチンなどのタンパク質合成を促進する可能性が示唆されています。髪の毛はその80~90%がタンパク質で構成されており、そのうちの大部分がケラチンから作られています。タンパク質を増やすことは健康な髪の毛を育てるのに有効です。

ただし、AGAによる薄毛が発生している場合、IGF-1にはAGAの原因であるジヒドロテストステロンを抑制する効果はありません。そのため、既にAGAが進行している場合には、IGF-1を増やすだけで症状を改善することは難しい、といえます。

IGF-1は年齢とともに減少し、薄毛リスクも高くなる

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IGF-1は毛髪の成長過程に関与していることが研究で示されていますが、その分泌量は年齢とともに変化します。

IGF-1の分泌量は乳児期から徐々に増加し、思春期(10歳~17歳ごろ)にピークを迎え、20代~30代の間に比較的急速に減少します。その後は歳を重ねるごとに徐々に少なくなっていきます。ちなみに、思春期をピークに身長が伸びなくなるのは、このIGF-1が減少してしまうことも一因です。

なお、高齢になっても体内では一定量のIGF-1が産生され続けますが、若年期と比較するとその量は減少するため、さまざまな体内組織の機能維持に活用されるものの、身体を成長させることは難しくなります。また、加齢に伴うIGF-1の減少は、毛母細胞の分裂を促進する作用を低下させるため、毛髪の成長にも影響を及ぼします。結果として、薄毛リスクを高める一因となる可能性があります

毛髪の成長をサポート!IGF-1を増やす方法

前述のとおり、IGF-1は加齢とともに減少する傾向がありますが、研究によれば、日常生活の中での特定の習慣がIGF-1のレベルに影響を与える可能性があることが示唆されています。

Dr.AGAクリニックでは、毛髪の健康維持をサポートするために、IGF-1の産生に関連があると考えられている以下の生活習慣を推奨しています。

運動

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ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動をすると、脳下垂体からの成長ホルモン分泌が促進される可能性があります。成長ホルモンは肝臓でのIGF-1産生を刺激することから、適度な有酸素運動は間接的にIGF-1レベルに好影響を与える可能性があります。

また、筋トレも重要です。研究によれば、筋肉でもIGF-1が局所的に産生されることが示されています。特に大腿四頭筋(太ももの前部)などの筋肉の大きな部位を中心にトレーニングを行うと、全身のIGF-1レベルによい影響を与える可能性があります。

入浴

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ぬるめの湯船(38度~40度ぐらい)に15分~20分を目安にゆっくりと浸かることでリラックス効果が得られ、副交感神経の活動が高まります。このようなリラックス状態は、ホルモンバランスを整える可能性があり、間接的に成長ホルモンやIGF-1の産生に良い影響を与える可能性があります。

ただし、熱すぎるお湯や長時間の入浴はストレス反応を引き起こす可能性があるため、適度な温度と時間を心がけましょう。また、就寝の2~3時間前に入浴するのが理想的です。

睡眠

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質の良い睡眠は成長ホルモンの分泌と密接に関連しています。成長ホルモンは主に深い睡眠(ノンレム睡眠)の間に分泌され、このホルモンが肝臓などでのIGF-1産生を促します。

十分な睡眠時間の確保と睡眠の質の向上は、IGF-1レベルの維持に寄与する可能性があります。また、睡眠中はIGF-1が細胞の修復や回復を助ける時間でもあります。

唐辛子(カプサイシン)

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研究では、唐辛子に含まれるカプサイシンが知覚神経を刺激し、カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)の放出に関連する可能性が示唆されています。

CGRPはIGF-1の産生に関与する可能性が指摘されており、適度な唐辛子の摂取は有用といえます。

大豆(イソフラボン)

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大豆に含まれるイソフラボンは、エストロゲン様の作用を持つことが知られています。一部の研究では、植物性エストロゲンがホルモンバランスに影響を与え、間接的にIGF-1の産生に関連する可能性が示唆されています。

大豆製品を適度に摂取することは、IGF-1の産生を促すうえで有用といえます。

IGF-1に関しては当院の各種サービス・超発毛メソ治療でご相談ください

当院では、ご来院の際にカウンセリングの中で患者様の疑問や質問にお答えしております。

  • 食事改善相談サービスでは、IGF-1を始めとした薄毛改善を助ける食べ物・栄養素、薄毛の進行につながる食べ物・飲酒・喫煙など、AGAに関係する食事改善について重要な知識をお伝えしております。
  • 運動改善相談サービスでは、IGF-1を増やすことにもつながる薄毛・抜け毛予防におすすめの運動など、AGAに関係する運動改善について重要な知識をお伝えしております。
  • 睡眠改善相談サービスでは、IGF-1の産生にも関係する寝不足と薄毛の関係、薄毛・抜け毛対策として睡眠の質を高めるポイントなど、AGAに関係する睡眠改善について重要な知識をお伝えしております。

また、当院の超発毛メソ治療では、発毛カクテルにIGF-1(インスリン様成長因子-1)などの成長因子を豊富に含む「ヒト幹細胞培養液」が配合されており、細胞の活性化と再生能力の向上をもたらします。

ぜひお気軽にご相談ください。

薄毛でお悩みの方へ。あきらめない!薄毛・AGAは医療治療で!
この記事の監修医師
総院長

Dr.AGAクリニック総院長 岩槻 快樹

2019年 大阪市立大学医学部卒業
2019年 大阪市立大学医学部附属病院
2021年 医療法人杏和会 阪南病院
2022年 Dr.AGAクリニック大阪梅田院 院長就任
2024年 Dr.AGAクリニック 総院長就任

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