毎日のヘアケアで欠かせないドライヤーですが、使い方を間違えると抜け毛や薄毛の原因になってしまうことをご存じでしょうか?
正しいドライヤーの使い方をマスターすることで、髪と頭皮の健康を保ち、抜け毛を効果的に予防することができます。
今回は、AGAクリニックの専門的な視点から、髪にいいドライヤーでの乾かし方を詳しく解説します。
※本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、個別の診断や治療方針の決定を代替するものではありません。症状や治療については必ず医師にご相談ください。
薄毛・AGA症例毎の発毛実績
なぜドライヤーの使い方が抜け毛に影響するのか
頭皮と髪への熱ダメージ
高温のドライヤーを長時間使用すると、以下のような問題が発生します。
頭皮への影響:
- 頭皮の乾燥と炎症
- 皮脂バランスの崩れ
- 毛根への熱ダメージ
- 血行不良の誘発
髪への影響:
- キューティクルの損傷
- 髪の乾燥と脆弱化
- 毛髪の切れ毛・枝毛
- ハリ・コシの低下
濡れた髪の脆弱性
濡れた髪はキューティクルが開き、引っ張りや摩擦に弱くなります。この状態で間違った乾かし方をすると、物理的な刺激で抜け毛が増加してしまいます。
抜け毛を予防する正しいドライヤーの使い方
ステップ1:タオルドライの重要性
ドライヤーを使用する前に、適切なタオルドライが必要です。
正しいタオルドライ方法:
- 清潔で吸水性の良いタオルを使用
- 髪を包み込むように水分を吸収
- 擦らず、押さえるように水分を取る
- 頭皮もやさしく押さえて水分除去
- 髪の水分を70-80%程度除去する
NGなタオルドライ:
- ゴシゴシと擦る
- 髪同士を擦り合わせる
- 古いタオルや硬いタオルの使用
ステップ2:ドライヤー前の準備
温度と風量の設定:
- 温度:手の甲で“熱すぎない”と感じる程度
- 風量:強風から開始し、仕上げは弱風
ドライヤーの選び方:
- 温度調節機能付き
- 静電気の発生を抑えやすい設計
- 軽量で扱いやすいもの
- 風量調節が可能
ステップ3:基本的な乾かし方
1. 頭皮から乾かす
- 根元から毛先に向かって風を当てる
- ドライヤーは頭皮から15-20cm離す
- 同じ箇所に当てっぱなしにしない(目安3〜5秒以内)
- 手で髪を持ち上げながら根元に風を送る
2. 全体的な乾かし方
- 後頭部→側頭部→前頭部の順番
- 下から上に向かって乾かす
- 髪を少しずつ分けて乾かす
- 90%程度乾いたら冷風に切り替え
3. 仕上げのポイント
- 冷風で髪全体を冷やす
- キューティクルを整える
- 毛流れを整える
- 最後に頭皮マッサージ
頭皮タイプ別の乾かし方
脂性頭皮の場合
脂性頭皮の方は皮脂の分泌が多いため、以下の点に注意してください。
- 根元をしっかりと乾かす
- 風量を強めに設定
- 頭皮の通気性を重視
乾性頭皮の場合
乾燥しやすい頭皮の方は以下の点に注意してください。
- 低めの温度でゆっくり
- 頭皮に直接風を当てすぎない
- 温度制御と冷風がしっかり使える機種を選択
- 冷風での仕上げを長めに
敏感肌の場合
敏感肌の方は特に以下の点に注意してください。
- 最も低い温度設定
- 距離を遠めに保つ(20-25cm)
- 短時間での乾燥を心がける
- 低温設定・風量微調整・冷風が使える機種を選択
やってはいけないNG行為
温度関連のNG行為
- 高温での長時間使用:高温は髪と頭皮に深刻なダメージ
- 近距離での使用:少なくとも頭皮から15-20cm離す
- 同じ場所への集中:同じ箇所に当てっぱなしにしない(目安3〜5秒以内)
乾かし方のNG行為
- 完全に乾かしすぎる:オーバードライは乾燥の原因
- 濡れたまま放置:湿った状態が長く続くと、頭皮の微生物バランスが乱れやすくなる
- 逆方向への乾かし:毛流れに逆らうとキューティクル損傷
受診基準
次のような場合は自己判断での対処を避け、早めに皮膚科や専門クリニックにご相談ください。
- 抜け毛が急に増え、2〜4週間以上改善しない
- 円形の脱毛斑がある、または部分的にまとまって抜ける
- 強いかゆみ・発赤・痛み、フケの急増、膿みなどの炎症症状がある
- 爪の変化や全身症状(倦怠感、体重変動など)を伴う
ドライヤー時の抜け毛が多い場合は当院のヘアケア改善相談サービスまでご相談ください

いつもよりドライヤーをする際の抜け毛が多い状態が長く続いた場合は、すでにAGAを発症している可能性がありますので、当院の無料カウンセリングでご相談いただくことをおすすめいたします。
- ヘアケア改善相談サービスでは、髪や頭皮にダメージの少ないドライヤー方法など、髪の健康に良い影響を与える可能性のあるヘアケア改善についてお伝えしております。
ぜひお気軽にご相談ください。