生活情報

薄毛の可能性?シャンプーで抜け毛が止まらない原因と対策を解説

生活情報

シャンプー中に髪が大量に抜けると、不安な気持ちになりますよね。

髪の毛は日々成長と脱毛を繰り返しているため、自然に髪が抜けるのは仕方のないことです。しかし、いつもより多い抜け毛が長く続いた場合は、AGAなど何らかの脱毛症の恐れがあります。

「シャンプーでの抜け毛がひどい」
「シャンプーする際にはどんなことを注意したらいい?」

このようなお悩みや疑問にお答えするため、この記事ではシャンプー中に抜け毛が増える原因や正しい洗髪方法・対策について詳しく解説していきます。

シャンプーで抜け毛が止まらない!髪が抜ける原因を解説

シャンプー中に抜け毛が増える理由として考えられるのは次の5つです。

①シャンプーが合っていない

肌に合わないシャンプーは、頭皮に負担をかけます。これが原因となり、抜け毛が増えている可能性が考えられるでしょう。

シャンプーには界面活性剤と呼ばれる洗浄成分が含まれており、これが頭皮の皮脂汚れを落としてくれますが、洗浄力が強過ぎると頭皮の環境を悪くしてしまうこともあります。

シャンプーを使って「フケが出た」「かゆみを感じる」という場合はシャンプーが肌に合っていないかもしれません。

特に乾燥肌や敏感肌、アトピー体質の方はシャンプーによる刺激を受けやすいと言われています。

②ストレスや生活習慣の影響

生活習慣やストレスも、抜け毛の原因です。

生活習慣やストレスは、ホルモンバランスや自律神経を乱す原因になります。自律神経のバランスが崩れて交感神経が優位な状態が続くと、皮脂腺や汗腺が活発化し、頭皮環境が悪くなってしまうことに。また、血管の収縮も起こるため抜け毛が起こりやすくなります。

女性の薄毛で最も多いといわれる「びまん性脱毛症」は、ストレスや栄養不足、女性ホルモン減少などによる髪の細胞機能の低下が原因です。

食生活の乱れ、睡眠不足、運動不足といった生活習慣の乱れに心当たりのある人も、頭皮環境の悪化によりシャンプー中に抜け毛が増えたと感じる原因となっている可能性があります。

③脱毛症を発症している

大量の抜け毛がいつまで経ってもおさまらない場合は、何らかの脱毛症である可能性も考えられます。

成人男性であれば、AGAの可能性が高いです。AGAは男性ホルモンや遺伝が強く関係する脱毛症で、生え際と頭頂部を中心に薄毛が広がるのが特徴です。

関連記事:AGAの原因は男性ホルモン?薄毛の原因や治療法を解説

④自然な脱毛によるもの

先に挙げた通り日々50~100本程度の髪の毛は自然と抜け落ちます。

シャンプーは1日の中で最も髪の毛に触れる時間の長いタイミングです。日常生活では普通あまり髪を触ることはありませんが、シャンプー中は髪の毛が指に絡むことで、自然な脱毛の場合でも「抜け毛が増えている」と感じやすくなります。

特にスタイリング剤で髪を固めていると、日中に抜けた髪の毛も他の髪の毛に纏わりついた状態になり、シャンプーをした時に一気に抜けている様な感覚になるかもしれません。

⑤季節の変わり目によるもの

季節の変わり目、特に夏から秋にかけては抜け毛が増えやすくなると言われています。

抜け毛の本数は一日あたり50〜100本までが正常だとお伝えしましたが、秋になると200〜300本まで増えることもあります。

これは夏の紫外線によって、髪の毛や頭皮にダメージを受け、その影響が秋ごろに現れやすいためです。紫外線を浴びることで頭皮が乾燥したり硬くなったり、血行不良が起こってしまう原因になります。

紫外線はキューティクルにもダメージを与えるため、髪の毛のぱさつきやハリ・コシがなくなる原因にもなります。

季節的な抜け毛は一時的なものであり、時間の経過とともに徐々に落ち着いていきますが、いつまで経っても改善せず、髪全体のボリュームも失われているようであれば別の原因が考えられます。

抜け毛を防ぐ正しいシャンプーの仕方

正しい方法でシャンプーをすることは、抜け毛を防ぐことにもつながります。正しいシャンプーの方法をまとめましたので、抜け毛が気になる方は実践してみてください。

①シャンプー前にしっかりと湯洗いする

丁寧に湯洗いすることで髪の表面の汚れを落とすことができ、シャンプーの泡立ちもよくなります。お湯の温度は38〜40度が適温です。

②手のひらでシャンプーを泡立ててから頭に乗せ洗う

泡立ちがいいほど髪や頭皮に付着した汚れが落ちやすくなります。きめの細かい泡が汚れを絡めとるので、髪につける前にある程度泡立てておきましょう。

③指の腹を使って優しく洗う

泡立てたシャンプーを頭にのせ、指の腹で頭皮をもみほぐすように洗います。髪の毛を洗うというより「頭皮を洗う」ことを意識し、短時間で手際よく爪を立てずに洗髪することを意識してください。

④ぬめりが残らないようにする

シャンプーのぬめりが残っていると、ニオイやかゆみ、頭皮へのダメージなどのトラブルにつながります。毛量が多い方や髪の長い方は特に注意してください。

なお、シャンプー後にコンディショナーをつける場合は、頭皮につかないように注意しながら髪の毛全体になじませるよう、気をつけてください。

⑤洗髪後はドライヤーですぐに乾かす

髪が濡れている時間が長いと、湿気によって頭皮に雑菌が繁殖しやすくなります。

頭皮環境の悪化はフケやかゆみ、抜け毛の原因となるため、洗髪後や入浴後はすぐに髪の毛を乾かしましょう。また、乾かす前にしっかりとタオルドライすることも大切です。

シャンプー時の注意点

①シャンプーの洗い残し・すすぎ残し

シャンプーの残留物は頭皮にダメージを与える原因になります。
シャンプーの際の最大の注意点は、残留物の洗い残しがないように、しっかりとすすぐことです。

一般的にイメージされる「美しい髪」には、実は髪にとって良くないことがたくさんあります。「天使の輪」と呼ばれる光沢や、良いにおいとも感じられる香りは、どちらもシャンプーの残留物によるもので、頭皮にダメージを与える危険性があります。

シャンプーのすすぎが不十分だと、シャンプー剤が頭皮・髪・毛穴に残って老廃物となり、頭皮の炎症・吹き出物・毛根の傷つき・抜け毛や薄毛・雑菌の繁殖を引き起こすことになります。

汚れをしっかりと落とすことだけでなく、シャンプー剤を十分にすすぐことで頭皮トラブルから守り、髪をすこやかに保つことができます。

②シャンプーの頻度

シャンプーの頻度については、年齢・肌質・労働環境・季節などによっても変わります。
頭皮や髪の油分が多い方、埃や汚れが気になるような場所で働いている方、スポーツで汗をかく方、ベタッとした大きなフケが多い方は、1日1回シャンプーをしたほうがいいでしょう。薄毛や抜け毛が気になる場合でも、脂性の体質の方の場合は、シャンプーの頻度を減らすことは推奨できません。

一方、頭皮や髪の毛がパサつき乾燥している方、毛が細くて絡みやすい方、小さくサラサラとした乾燥が原因のフケが多い方は、シャンプーの頻度を1日1回以下にしてみてもいいでしょう。シャンプー回数を減らすことで、頭皮の潤いを保ちダメージを軽減させてくれる可能性があります。

キレイ好きな方、潔癖的な方も多くいらっしゃいますが、年齢とともに皮脂量が低下し頭皮や髪も乾燥しやすくなるため、洗いすぎは頭皮にとって負担になる場合があります。
ご自身の頭皮タイプや、肌質、生活習慣によって洗い方の頻度を考慮してみましょう。

③シャンプーをする時間の長さ

シャンプーの頻度だけでなく、シャンプーにかける時間も、必要以上に長いと頭皮への刺激が強くなるため、良くないと考えられています。

洗浄力の強いシャンプーは、角質に浸透し、必要以上に角質を取り去ってしまうことがあります。こうなると、皮膚は刺激を受けやすくなるとともに、乾燥肌にもなってしまい、菌も多くなりやすいといわれています。

したがって、シャンプーで洗髪をしたら、すみやかにすすぐことをおすすめいたします。
ちなみに、すすぎの時間の目安は、洗う時間の約3倍が理想です。シャンプー剤のすすぎ残しがないように時間をかけて丁寧にぬるま湯で洗い流します。特に耳の裏・顔まわり・生え際・後頭部はすすぎが不十分になりがちなので注意が必要です。

頭皮にいる皮膚常在菌は、頭皮を健康に保つために必要な菌です。長時間シャンプーを流さないままでいると、皮膚常在菌のバランスも崩れる可能性があるとされていますので、シャンプーをする時間を意識して健康な頭皮を保ちましょう。

④リンスインシャンプー・トリートメント

シャンプーではなく、リンスインシャンプーを使われる方もいらっしゃるかと思います。
リンスインシャンプーには、時短・経済的・エコといったメリットもありますが、リンスが頭皮に付着する・髪のケア効果が劣るといったデメリットもあります。
本来、シャンプーは頭皮の汚れを泡で取り込み、リンスは髪の毛をコーティングすることで指通りをよくしますが、リンスインシャンプーはその特性上、リンスが髪の毛だけでなく頭皮にも付着してしまいます。そのため、すすぎ後も頭皮にリンスが残りやすく、もともと頭皮が脂っぽい方は頭皮環境の悪化につながる恐れがあります。
加えて、リンスインシャンプーは皮脂が気になる方にとっては洗浄力が弱く、ダメージを気にされる方にとっては補修効果が通常のシャンプーとリンスよりも劣るため、使う際は頭皮の状態によって使い分けることが大事になります。

また、トリートメントを使用される方も多いと思いますが、トリートメント選びも大切なポイントです。
市販されているトリートメントの一部に、カチオン界面活性剤が含まれているものがあります。静電気を抑えまとまりのある髪となりますが、頭皮への刺激があるのです。
そのため、頭皮への刺激が少ないカチオン界面活性剤を使用していないトリートメントを選ぶようにしましょう。

シャンプー・リンス・トリートメントは数多くありますが、自身の頭皮や髪の毛の状態を考え、しっかりと成分表記を見て選ぶことが大切です。
そのほかにも、医師監修のシャンプー・リンス・トリートメントを選ぶこともおすすめです。

見直しても抜け毛が改善しない場合はAGAの可能性も

シャンプーの方法を見直しても抜け毛が改善しない場合には、すでにAGAを発症している可能性があります。

AGAを発症すると、シャンプーの方法を変えても抜け毛が劇的に減ることはありません。男性ホルモンや遺伝による影響を受けているため、根本的な解決のためには専門の医療機関での治療が必要です。

以下の様な症状が見られる場合には、特にAGAの可能性が高いです。

・生え際がM字に後退している

・頭頂部や前頭部の頭皮が透けて見える

・細い毛や短い毛が目立つ

・サイドや後頭部には目立った薄毛が見られない

AGAは、進行すればするほど治療に時間がかかります。以前と比べて明らかに抜け毛の本数が増えたと感じる方は、まず一度クリニックを受診することをおすすめします。

抜け毛が改善しない場合は、まずシャンプーを変えてみる

シャンプーは自分の頭皮の状態に合ったものを選ぶことが大切です。シャンプーには主に4つの洗浄成分があり、洗浄力が強い順に「石鹸系」「高級アルコール系」「アミノ酸系」「ベタイン系」となります。

抜け毛が気になる場合は、「アミノ酸系」「ベタイン系」といった、優しい洗浄成分のいわゆる「スカルプシャンプー」を選ぶのがおすすめです。

また頭皮の乾燥が気になる場合は保湿成分、かゆみやフケが気になる場合は抗炎症・殺菌成分のあるものなど、頭皮の状態や気になる悩みに合わせて選びましょう。

ただし、シャンプーを変えたからといってすぐに抜け毛が減ったり増えたりすることはないので、長期的に使い続けて効果を見る必要があります。

シャンプーを変えてもよくならない場合は専門のクリニックへ

上記のようにシャンプーを変えてみても改善しない場合は、AGAなどの脱毛症の可能性が高いため、専門のクリニックに相談することをおすすめします。

抜け毛の増加だけでなく、髪全体のボリュームが失われているような状態は何らかの脱毛症である可能性があります。
原因が特定できれば、抜け毛を予防することはもちろん、減ってしまった毛量を回復させることもできます。
治療開始が早ければ早いほど効果を実感しやすいので、抜け毛の増加でお悩みの方は専門医に相談してみるのがいいでしょう。

薄毛でお悩みの方へ。あきらめない!薄毛・AGAは医療治療で!
この記事の監修医師
総院長

Dr.AGAクリニック総院長 岩槻 快樹

2019年 大阪市立大学医学部卒業
2019年 大阪市立大学医学部附属病院
2021年 医療法人杏和会 阪南病院
2022年 Dr.AGAクリニック大阪梅田院 院長就任
2024年 Dr.AGAクリニック 総院長就任

error_outline 当サイトのコンテンツはDr.AGAクリニック総院長 岩槻 快樹の監修により運営されております。