医療情報

腎臓のサイン

医療情報

腎臓は尿をつくる働きのほかに、体液量の調節や、老廃物の排泄、ホルモン生産など、体のさまざまな機能を調節しています。しかし腎臓の病気は発見が遅れるケースが多く、症状として表に出ることが少ないとされている沈黙の臓器です。

そんな腎臓のサインを見逃さないように、腎臓の疾患で起こりやすい症状を紹介します。

腎臓の異常サインとして最も分かりやすい症状は尿の変化です。尿の色は体調によって異なりますが、通常は黄色の澄んだ色をしています。ビタミン剤を飲んだ時や疲れている時は、濃い黄色になる事がありますが、腎臓に異常がある時は蛋白尿や血尿が排出されます。蛋白尿は高熱時を除き本来は尿としてでることはありません。蛋白質が尿中に含まれることで尿が泡立ち、色が濁ります。

その他にも、血糖値が高い人は浮腫みの症状が出やすく、指輪が入らない、靴下のゴムの跡

がなかなか消えないなどの症状が出ますが、それは腎機能が低下しているサインの一つでもあります。

トイレの回数も1日3~10回程度であれば正常ですが、10回以上トイレに行く場合は頻尿といい、腎機能が低下している可能性が考えられます。

腎機能が低下し、腎不全になると人工透析や、腎移植を受ける必要があります。人工透析の主な原因は糖尿病です。糖尿病が悪化すると腎臓のろ過機能が低下し、腎不全を起こすリスクが高くなります。その為普段から甘いものを食べ過ぎないように心がけ太りすぎを予防し、生活習慣の改善をすることが大切になります。

腎臓は尿を作る働きの他にも、血圧のコントロールや水分量の調節、電解質の調整などさまざまな働きをしてくれます。

普段の何気ない生活習慣の中で腎臓の病気を見つけるサインは尿の色やむくみ、トイレの回数が増えていないか確認を行うことです。糖尿病などの病気予防のためにも、小さなサインがあれば早めの検査を受けることが大きな病気を免れる大切な行動に繋がります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました