生姜に含まれる注目の成分に、ジンゲロールとショウガオールというものがあります。
本記事では、この2つの成分の効果について、簡単に説明します。
ジンゲロールの効果
ジンゲロールは生の生姜に含まれる辛み成分で、発汗作用や解熱・殺菌・咳止めの効果があるほか、整腸作用があるため、食欲不振や風邪の引きはじめにも効果的です。
また、血管を拡張させて血流を良くしてくれるので、血行不良からくる頭痛や肩こり、むくみの改善にも期待できます。血流改善という意味では育毛・発毛につながる可能性もあるでしょう。
ただし、その一方で解熱作用により体の芯が冷えるため、冷え性の方は注意が必要です。
ショウガオールの効果
生の生姜を加熱もしくは乾燥させると、血流を高めるショウガオールという成分が産生され、脱毛の抑制に効果があるとされています。
ショウガオールとは生の生姜に含まれるジンゲロールという成分が加熱や乾燥で変化したもので、生の生姜にはほとんど含まれていません。
ショウガオールは、血流を良くして体の深部の熱を作り出す作用があり、生の生姜よりも鎮痛作用・消炎効果・抗酸化作用が高く、痛みの緩和にも効果があります。
加熱時はショウガオールを壊さないために100℃を超えないよう注意しましょう。
ショウガオールは、摂取すると体の成長や発達に重要な役割を果たすIGF-1(インスリン様成長因子)を増やして頭皮や全身へ作用し、頭皮の毛母細胞が増殖するのを助けて発毛を促すといわれています。
摂取量については生姜の摂取量の目安は1日10gまでと言われていますが、胸焼けをする方は1g程度の量に抑えましょう。
生姜は刺激が強く、過度の摂取は肌荒れや消化器を痛める可能性があります。
毎日少量ずつ食事に取り入れてみてくださいね。