妊活中のミノキシジル使用について、多くの方から以下のようなご質問をいただきます。
- 妊活中のミノキシジル使用の安全性について
- 妊活時期におけるAGA治療薬の取り扱いについて
AGA(男性型脱毛症)の治療を検討する中で、このような疑問や悩みを抱く方もいるのではないでしょうか。
本記事では、ミノキシジルが妊活中に与える影響やミノキシジル以外のAGA治療薬と妊活との関連性などを詳しく解説します。
※本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、個別の診断や治療方針の決定を代替するものではありません。症状や治療については必ず医師にご相談ください。
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男性のミノキシジルの使用は妊活(子作り)や胎児に影響する?

男性が妊活中にミノキシジルを使用しても、男性側の使用を原因とする精子機能(濃度・運動率など)の有意な悪化や、胎児奇形リスク(催奇形性)の上昇を示す確立した臨床報告は、現時点で確認できていません。
ただし「リスクが完全にゼロである」と証明されたわけではなく、長期・大規模研究は限られます。不安を感じる場合は事前に医師へ相談し、他の併用薬や既往歴も含め総合判断を受けましょう。
なお、ミノキシジルの特性や使用方法などの詳細については、当院の「ミノキシジルローションによる治療」で解説しております。あわせてご覧ください。
参考:PMDA:ミノキシジルローション 添付文書(第3版 2024年 9月改訂)
男性がフィナステリドやデュタステリドを服用する場合、妊活(子作り)に影響する?

フィナステリドには発現頻度1~5%未満でリビドー(性欲)減退、デュタステリドには発現頻度1%以上で性機能不全(リビドー減退、勃起不全、射精障害)が報告されています。妊活中の場合は男性であっても注意が必要です。
また、フィナステリドやデュタステリドは皮膚からも吸収されるため、念のため本人以外の取扱いは避けてください。
それぞれの詳細な効果や副作用については、以下の当院ページに詳しい記載があります。あわせてご覧ください。
参考:PMDA:フィナステリド 添付文書(第2版 2023年 8月改訂)
参考:PMDA:デュタステリド 添付文書(第1版 2023年 8月改訂)
AGA治療中に妊活をする際の注意点

AGA治療中に妊活をする際の注意点は、下記の2つです。
必ずクリニックで相談すること
妊活中にAGA治療するときには、クリニックへの事前相談が重要です。クリニックにご相談いただければ、妊活とAGA治療のスケジュール調整・薬の影響の定期的なチェック・特定の薬が使用できない場合の代替療法のご提示など、医師からご提案させていただくことも可能になります。
専門的なアドバイスをもとに、AGA治療と妊活を両立することが大事です。
なお、当院では初回のご来院の際に、カウンセリングと医師による診察を行い、AGAの基礎知識についてご説明を行っております。当院までご相談ください。
正しい方法で使用すること
妊活中にAGA治療薬を使用するときには、正しく使うことが大切です。自己判断で薬の量を増やすと、副作用が大きく現れる恐れがあります。場合によっては妊活に悪影響を及ぼすことになりかねません。妊活はパートナーとともに行うため、AGA治療と並行する際には健康面に気をつける必要があります。
医師の指示に従って用法用量を守るようにしましょう。