AGA治療はプロペシア（フィナステリド）だけで十分？プロペシアのみで得られる効果を解説

プロペシア（フィナステリド）だけ飲んでいるけど、本当にこのままでいいのかな…。
そもそもプロペシアって何に効いているのかよくわかってない…。
治療効果を高めるには何をしたらいいか教えて！

そのように悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか。

プロペシア（フィナステリド）は、AGA治療薬のひとつです。しかし、薬について耳にしたことはあっても、具体的な効果や作用機序まではよくわかっていない方も多いのではないでしょうか。理解が不十分のままだと、思うような結果が出なかったときに正しい判断ができないため、注意が必要です。

そこでこの記事では、プロペシア（フィナステリド）の効果や効果を最大化させる方法などについ解説していきます。ぜひ最後まで読んで治療にお役立てください。

プロペシア（フィナステリド）のみの服用で得られる効果
AGA治療はプロペシア（フィナステリド）だけで十分？
1. プロペシア（フィナステリド）はAGAを完治させるものではない
2. プロペシア（フィナステリド）には発毛を促進させる効果がない
プロペシア（フィナステリド）はどのようなケースで服用する？
プロペシア（フィナステリド）で効果を最大化する方法
発毛効果を求める場合のAGA治療薬は？
1. プロペシア（フィナステリド）とミノキシジルを併用する
2. ザガーロを服用する
まとめ

プロペシア（フィナステリド）のみの服用で得られる効果

プロペシア（フィナステリド）とは、AGAの進行を抑制する効果が認められている薬です。そもそもAGAは、男性ホルモンの一種であるテストステロンが、Ⅱ型5αリダクターゼという酵素のはたらきによってジヒドロテストステロン（DHT）に変換されることが主な原因と考えられています。

しかし、プロペシア（フィナステリド）はⅡ型5αリダクターゼのはたらきを阻害しDHTの生成を防ぐことでヘアサイクルを正常に戻し、薄毛の進行を抑えることができるのです。プロペシア（フィナステリド）は日本皮膚科学会でも推奨されており、「男性型脱毛症にはフィナステリドの内服を行うよう強く勧める」とされています（男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版）。

AGA治療はプロペシア（フィナステリド）だけで十分？

プロペシア（フィナステリド）はAGAの初期症状には十分な効果が期待できる一方で、すべての方に十分な治療効果をもつわけではありません。その主な理由は以下の2つです。

プロペシア（フィナステリド）はAGAを完治させるものではない
プロペシア（フィナステリド）には発毛を促進させる効果がない

それぞれ順番に解説していきます。

プロペシア（フィナステリド）はAGAを完治させるものではない

プロペシア（フィナステリド）は、薄毛の原因であるジヒドロテストステロン（DHT）の生成を抑制し、薄毛の進行を抑える効果があります。これはつまり、プロペシア（フィナステリド）はAGAの進行を食い止めるためのものであり、完治させるための薬ではないということです。

そのため、プロペシア（フィナステリド）単独治療は、初期から中期のAGA患者に適しているといえるでしょう。AGAが進行した段階では、脱毛の進行を防いでも十分な毛量が回復できるとは限りません。進行した薄毛の改善を目指すなら抜け毛を予防しつつ、さらに発毛を促進させる必要があります。

プロペシア（フィナステリド）には発毛を促進させる効果がない

プロペシア（フィナステリド）には脱毛を抑制する効果は認められているものの、発毛を促進させる効果はありません。薄毛がすでに進行してしまった方に対しては、抜け毛を抑える治療だけでなく、発毛を促す治療薬が必要です。

すなわち、発毛や毛髪の成長を促すためにはプロペシア（フィナステリド）だけでは不十分といえます。とくに重度の方には他の薬剤との併用が推奨されます。

プロペシア（フィナステリド）はどのようなケースで服用する？

プロペシア（フィナステリド）は抜け毛を防ぐ効果があるため、AGAの初期症状が現れた段階で服用するとより効果を実感しやすくなります。AGA初期の特徴としては、以下の3つが挙げられます。

髪のハリやコシがなくなる
抜け毛の量が増える
産毛のような細く短い毛が増える

上記のような初期の段階で服用すれば、プロペシア（フィナステリド）の内服だけでも改善される可能性が高くなるため、早めに医療機関を受診することをおすすめします。また、すでに症状が進行した方でも、発毛を促進させる薬と併用することで薄毛改善の効果が期待できます。

プロペシア（フィナステリド）で効果を最大化する方法

プロペシア（フィナステリド）で効果を最大化するための方法は以下の4つです。

継続的に服用すること
正しい方法で服用すること
生活習慣を改善すること
医師と定期的に相談すること

それぞれ順番に解説していきます。

継続的に服用すること

プロペシア（フィナステリド）は、継続的に服用することで効果を最大化できます。一般的に、プロペシア（フィナステリド）の効果を実感するためには6ヵ月程度必要です。

さらに、長期的に継続することで効果は得られやすくなることが報告されています。そのため、プロペシア（フィナステリド）の治療は長期的な目線でじっくり取り組むことが大切です。きちんと継続することでAGAの進行を食い止め、症状改善につながります。

正しい方法で服用すること

内服するときには、正しい方法で服用しましょう。通常、プロペシア（フィナステリド）は、1日1回服用します。

一定のタイミングで飲むよう心がけることで、飲み忘れを防いだり、体内の薬剤濃度を一定に保つ効果も期待できたりします。医師の指示に従って用法容量を正しく守り、自己判断で中断したりしないよう注意しましょう。

生活習慣を改善すること

生活習慣を見直すことも大切です。バランスの取れた食事や十分な睡眠、適度な運動は頭皮や髪の毛の状態を健康に保ち、ヘアサイクルを整えてくれます。

ストレスを溜め込み過ぎないことも重要です。治療効果を最大限高めるためにも、生活習慣も改善していきましょう。

医師と定期的に相談すること

医師と定期的に相談することも不可欠です。治療効果や副作用の有無を定期的に医師に伝えることで、安全かつ効果的に治療を進められます。

決して自分だけの判断で、内服を中断したり用量を変更したりしないようにしてください。

発毛効果を求める場合のAGA治療薬は？

プロペシア（フィナステリド）は科学的にも効果が実証された治療薬ですが、より発毛効果を求める場合は、以下の方法が用いられることがあります。

プロペシア（フィナステリド）とミノキシジルを併用する
ザガーロの服用

それぞれ補足説明していきます。

プロペシア（フィナステリド）とミノキシジルを併用する

発毛を促進させるには、プロペシア（フィナステリド）だけでなくミノキシジルとの併用が効果的です。ミノキシジルには血流を良くすることで頭皮の毛母細胞を刺激し、発毛を促す効果が認められています。

2つの薬を併用することで薄毛の原因となるDHTの生成を抑制しつつ、発毛促進するため相乗効果が期待できます。プロペシア（フィナステリド）だけでは十分な効果を感じられなかった場合は、併用を検討してみるとよいでしょう。

ただし、併用することで副作用のリスクが高まります。日頃から体調の変化に注意し、医師にも必ず相談するようにしましょう。

関連記事：ミノキシジルの効果は？副作用や服用方法、注意点をわかりやすく解説

ザガーロを服用する

プロペシア（フィナステリド）で十分な改善が得られない場合、ザガーロを服用することもあります。ザガーロはプロペシア（フィナステリド）と同タイプの治療薬なので服用を切り替える必要がありますが、プロペシア（フィナステリド）が5αリダクターゼのⅡ型のみを阻害する一方、ザガーロはⅠ型とⅡ型どちらも阻害するはたらきがあります。

そのため、プロペシア（フィナステリド）ではカバーしきれなかった側頭部と後頭部の薄毛治療にも効果が期待できます。実際に治療効果を比較した研究においては、全毛髪数と毛直径の増加についてはデュタステリドの方が優れた効果を示したことが報告されています（男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版）。

ただし、高い効果が期待できるぶん、男性機能の低下を含めた副作用のリスクが高めです。そのためプロペシア（フィナステリド）で期待する効果が得られなかったときの代替薬として処方されるケースがほとんどです。

まとめ

プロペシア（フィナステリド）はAGAへの効果が認められた世界初の治療薬です。抜け毛の原因となるDHTの生成を抑制し、薄毛の進行を食い止めるはたらきがあるため、とくに初期段階の時点で服用することで十分な効果が期待できます。

ただし、発毛効果はないためAGAを完治させるには他の薬を併用するなどの検討も必要です。Dr.AGAクリニックはAGA治療を専門としているため、一人一人の症状に合わせて医学的根拠のある適切な治療法を提案できます。

待合室含め完全個室なため、プライバシーを守りながらご相談が可能です。また、オンラインでの無料カウンセリングも実施しています。早期に対策することで治療にかかる時間もコストも小さく抑えられるため、少しでも悩んでいる方はぜひお早めにご相談ください。