薄毛や抜け毛に悩んでいる人の中には「まず育毛剤を試してみよう」と考える人も多いのではないでしょうか。
しかし、育毛剤の効果についてよく知らずに過度な期待を持ってしまって、後でがっかりされる人もいます。
ここでは、育毛剤の効果やAGA治療薬・発毛剤との違いについて解説します。育毛剤の理解を深める一助になれば幸いです。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の症状や治療法については必ず医師の診察を受けてください。効果には個人差があります。
薄毛・AGA症例毎の発毛実績
育毛剤の効果

育毛剤の主な効果は、抜け毛を予防し、髪が育ちやすくなるよう頭皮環境を改善することです。健康的で美しい髪を育てるための土台作りをサポートします。主に「医薬部外品」に分類されます。
育毛剤の使用方法
育毛剤は清潔な頭皮に1日1〜2回塗布する方法が一般的です。
しかし、育毛剤の用法・容量は製品によって異なるので、メーカーが推奨している使用方法を守る必要があります。
以下の点に留意して育毛剤を使うとより効果的です。
- 髪が水分を含んでいると育毛剤が浸透しにくいため、髪を7〜8割くらい乾かす
- 分け目をつけながら、髪ではなく頭皮に塗布する
- 爪を立てずに、指の腹で優しくマッサージしながら揉み込む
育毛剤を使用する際の注意点
育毛剤は成分や体質によっては赤みやかゆみ、湿疹などの皮膚トラブルが起こる可能性があるため、以下の点に注意しておきましょう。
- 頭皮が清潔な状態で使用する
- メーカーが推奨する用法・用量を守る
- 頭皮に皮膚トラブルを感じる場合はすぐに使用を中止する
用法・用量を守っても皮膚症状が出る場合は、育毛剤の成分が肌に合っていないことが考えられます。この状態で育毛剤を使い続けると肌トラブルや薄毛を悪化させる可能性があるため、速やかに中止して医師の診察を受けましょう。
育毛剤と発毛剤の違いは?

育毛剤と発毛剤の主な違いはミノキシジルを含むかどうかです。育毛剤にはミノキシジルが含まれず、発毛剤には含まれています。
有効成分「ミノキシジル」は、血管を拡張する作用により頭皮の血流を改善し、髪の毛の根本にある毛乳頭に十分な栄養と酸素を届けます。そして、この毛乳頭が髪の毛を生み出す毛母細胞の分裂を促すことで、発毛が促進されると考えられています。
ミノキシジルが含まれた発毛剤は、市販薬の中でも副作用に注意が必要な「第1類医薬品」に分類されます。育毛剤と発毛剤の違いについては、以下の表をご参照ください。使用前には医師や薬剤師への相談することをお勧めします。
育毛剤 | 発毛剤 | |
---|---|---|
分類 | 医薬部外品 | 第1類医薬品 |
購入方法 | ドラッグストアで購入できる | 薬剤師のいるドラッグストアまたはクリニックで購入できる |
効果 | 頭皮環境を改善する | 壮年性脱毛症における発毛、育毛および脱毛(抜け毛)の進行予防 |
副作用 | 赤み・かゆみ・湿疹などの皮膚トラブル | 皮膚(頭皮の発疹・発赤、かゆみ、かぶれ、ふけ、使用部位の熱感等)/精神神経系(頭痛、気が遠くなる、めまい)/循環器(胸の痛み、心拍が速くなる)/代謝系(原因のわからない急激な体重増加、手足のむくみ)など |
なお、当院では育毛剤は使用せず、「ミノキシジルローションによる治療」を行っております。
参考:PMDA:ミノキシジルローション5% 添付文書(更新日:2019年07月16日)
発毛効果を求めるならAGA治療を開始しよう

一般に発毛を目的とするなら医薬品や医療的治療が推奨され、医薬部外品の育毛剤は補助的役割が中心となります。
そのため、薄毛や抜け毛が気になりだしたら早めに専門医に相談して、自分に合った治療法を見つけることが大切です。
なお、当院では「ミノキシジルローションによる治療」の他に、以下のようなAGA標準治療薬による治療も行っております。あわせてご覧ください。