サウナに入った後の睡眠は、ノンレム睡眠と呼ばれる深い睡眠状態が通常の1.5〜2倍ほど長くなるといわれています。
さらに、サウナに入ると短時間で深い睡眠を得られるようになることに加え、睡眠の質が向上することから日中の眠気防止にも効果的だという研究結果があります。
効果について医学的なメカニズムが完全に解明されていないものの、75%以上の方に睡眠改善の効果が得られるといわれているのです。
睡眠の質が上がるといわれている理由には、体温差と神経が関係しています。
世界的に権威のある科学雑誌“Nature”に掲載された研究論文によると、人は体の中心部の温度と手足の先の温度に差が生じることで眠気が増すと記されています。
サウナで体の芯から温まった後に、水風呂や外気浴で涼むことによって体の中心部は冷えていき、一方で血流がよくなることで血の巡りが良くなった手足はポカポカとしている状態がしばらく継続します。
すると体の中心部と末端とで温度差が生じ、眠気が起こるようになるのです。
これは自宅で湯船に浸かるだけでも十分に効果があります。
私たちの体は、眠りにつくときに深部体温(体内部の温度)を下げることで脳と体をしっかり休息させる仕組みがあります。
皮膚表面から熱を逃すシステム(熱放散)が働くと、深部体温が下がり体は休息状態に入るため徐々に眠気が訪れます。
深い睡眠の時ほど、体温は大きく低下していきます。
熱を逃すのに重要な働きをしているのは手足などの末端部分です。
赤ちゃんや子供の手が温かくなるのは眠たいサインといいますが、それは熱を手足から逃しているためです。
冷え性の人が不眠になりやすい原因は手足から熱が放出されにくいために深部体温が下がらないためです。
サウナは冷え性により睡眠が妨げられている方にも、とっておきの睡眠改善方法なのです。
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